アディーレにおけるB型肝炎訴訟のご紹介

依頼者の方に手を差し伸べ,ともに戦うB型肝炎の給付金訴訟

B型肝炎訴訟の特徴

B型肝炎訴訟は,国が強制して行った集団予防接種などにより,B型肝炎ウイルスに感染してしまった被害者の方々のため,弁護士が国に対してその責任を求めていくものです。
これまで長きにわたって,国はその責任を認めずにきましたが,現在では,一定の要件を充たすことで,症状などに応じた給付金を受け取ることができるよう,法律(特定B型肝炎ウイルス感染者給付金等の支給に関する特別措置法)や,国と原告団・弁護団との間で作成された和解に向けてのルール(「基本合意書」と呼ばれています。)が整備されています。
とはいえ,給付金の受給するためには,裁判の提起が必要となりますので,B肝事件を扱うためには,国家賠償や不法行為に関する知識・スキルのほか,特措法への精通,そして,主に肝臓に関する医学的知識などが必要となります。

どのようなご依頼があるか

B型肝炎訴訟

B型肝炎訴訟では,一定の要件を充たすことで,決められた給付金を受給できるよう,特措法や基本合意書の整備がなされています。しかし,その要件を充足するために要求される資料は,かなり昔のものが多く,必ずしもそれら資料がすべて残っているとは限りません。
当事務所では,資料がそろっている方からのご相談だけでなく,特措法や基本合意書が要求する資料が必ずしもそろわない方についても,さまざまな角度から代替証拠となる資料を模索したうえで,提訴し,和解に向けて国と協議を行っています。

特徴的な事件

将来の発症に備えるためという動機や,すでに発症した肝炎などの治療費などに充てるためという経済的な理由が,ご相談・ご依頼の多くを占めます。それに加え,さまざまな思いを抱えてのご依頼もございます。なぜなら,B型肝炎ウイルスは,国内で最大規模の感染症であるにも関わらず,国内での理解があまりに乏しく,偏見や差別に苦しんでいる方が大勢いらっしゃるからです。

気持ちに区切りを付けることを目的とされている方

なぜ自分がB型肝炎ウイルスに感染しなければならなかったのか,なぜ差別されなければならなかったのか,という悔しい気持ちを抱えた方からご依頼を受けました。B肝訴訟を提起し,国と和解をすることで,依頼者の方がやりきれない気持ちに区切りを付けることを目的に,手続を始めました。

和解を勝ち取ることを生きる目標とされている方

B型肝炎ウイルスによる症状が重く,体調が思わしくない状態でありながら,和解を勝ち取ることを生きる目標として手続を始め,ご家族が一丸となって戦っておられる方からのご依頼も多くあります。

修習生の方へのメッセージ

B型肝炎訴訟は集団訴訟となることが多いため,小規模事務所などでは扱いにくい類型といえます。当事務所は一般の方にも親しみのある大規模綜合法律事務所という特徴を活かし,B肝事件にも力を入れています。
皆さんが弁護士を志したときは,「困っている人を助けたい!」という熱い想いを持っていたはずです。そのような弁護士が,依頼者の方の思いに応えるために全力を尽くして,社会を変え,判例を変え,法律を変えてきたからこそ,今,B肝訴訟が行われるに至っています。
現在,弁護修習などで,法律相談に立会ったり準備書面を起案したりするなかで,依頼者の方を助けたいけれど,通説や判例に従えばどうしても助けられないという壁にぶつかることがあると思います。しかし,その依頼者の方が,社会通念上助けられるべきであるならば,弁護士はともに戦うべき存在なのです。
このように,B型肝炎訴訟は,既存の制度に単純に当てはめるだけでは救いきれない方々に対しても手を差し伸べ,ともに戦う,非常にやり甲斐のある仕事です。