消費者保護委員会のご紹介

弁護士 寺口 飛鳥

弁護士 寺口 飛鳥

加入している委員会・専門学会の社会的な役割

消費者委員会は,消費者の保護を目的として,消費者詐欺事件の対策を行うほか,市役所の消費者保護センターに寄せられたご相談に対して弁護士が法的な視点から見解を述べるなどの活動も行っております。
また,講師を招いて,証券取引詐欺事件,欠陥住宅詐欺事件などの研修を行ったり,消費者詐欺事件で弁護団を結成し,提訴したりするなどの大規模な活動も行っています。

これまでの活動実績

2ヵ月に1回,苦情事例研究会という会が開催されており,姫路市に寄せられた消費者被害の事例を基に,その違法性や対策を学んでいます。市役所の消費生活センターに寄せられた事例を聞けることは,非常にありがたい経験です。
私が聞いた事例をひとつご紹介します。「Xさんは,銀行からもサラ金からもお金が借りられなくなった際に,ネットで『すぐに50万円をお貸しします』という記事を見つけ,電話を掛けたそうです。すると,『50万円を振り込むが,その前にiPhoneを6台購入し,送ってくれ。それが到着したら50万円を振り込む。代金はこちらで負担するから問題ない』と言われたため,iPhoneを購入して送りました。しかし,後日3万円しか振り込まれず,機種代と通信料の請求もXさんのもとに。貸主に連絡をしてもまったく繋がらず,Xさんは詐欺被害に遭ったと思い,警察に行ったのですが,iPhoneを電気通信業者から騙し取ったことが詐欺にあたるとして,Xさんが逮捕されてしまいました」。
この事例を聞き,私は,「そのようなことが本当にあるのか」と思いました。しかし,その矢先,ほとんど同じ状況でまだ警察に相談していない方が,当事務所にご相談にいらっしゃったのです。この話を聞いていなければ,何のリスクも説明せず,「警察へ行ってください」とアドバイスしてしまっていたでしょうね。
また,クレジットカードの改正建議に関する研究をテーマとした勉強会にも参加しました。この研究を通して,イシュア,アクワイアラ,チャージバック規定などを学び,消費者詐欺事件の基礎知識を習得する一助になったと思います。
そのほか,西脇市巨額詐欺事件での無料法律相談会やウイルスプロテクター被害事件の弁護団にも参加し,貴重な経験をさせていただいております。

司法修習生へのメッセージ

消費者委員会は,社会に存在する生の事件で,しかも社会的弱者、経済的弱者の代表ともいえる消費者に対する詐欺事件に触れることができ,大きなやりがいを感じています。いかに法制度が消費者を実際に救済するに至っていない不備だらけの状態かがよくわかります。
また,普段の弁護士業務では学ぶことができない部分を学べることをとても有意義に感じており,業務に直結する知識を得ることもできます。消費者委員会で特定商取引法を学んでいる最中に特定商取引法違反事件が被告人国選で回ってきたことがあり,その際はとても役に立ちましたね。
私は,今後も,微力ながら委員会活動に参加させていただきたいと思っています。