足利事件と同じ『MCT118』と言う方法のDNA鑑定の結果が有力証拠となって死刑判決が下された飯塚事件。
現在弁護団が再審請求の準備を進めてはいますが,残念な事に判決を下された当事者たる久間三千年元死刑囚は一昨年10月の死刑執行によって,すでにこの世に存在されておりません。
併せて,再鑑定の為の試料保存の問題もありますから,再審請求の結果がどう出るかは,是非興味をもって見守りたいと思います。
他方,6月29日付東京新聞は,当時の足利事件に関する報道は鑑定制度への疑問を指摘する視点も無く当初から菅谷さんを犯人視したものであったと検証しており,再審開始の決定は,司法の敗北であると同時に,大手メディアの敗北でもあるとまとめています。
いずれにしましても,司法関係者・報道関係者はこれを契機に今一度,無罪推定の原則の尊重を肝に銘じなければならないと痛感いたします。

